野菜を入れておく箱。
レコードを入れておく箱。
最近買ったばかりの本や雑誌を入れておく箱。
読み終わった新聞紙を入れておく箱。
テレビ台の箱。
きれいな紙や紐や箱をしまっておく箱。
箱だらけである。
全部の木箱の姿かたち大きさはバラバラだ。
そして全部の箱はころころ転がる。
つまりどの箱にもキャスターが付いているのです。
このキャスターたち、
家はもうキャスターだらけなわけだ。
もともとキャスター付きの箱を買ったわけではない。
全てわたしが取り付けたのだ。
わたしはキャスターコレクターなのである。
パリの蚤の市で、ガラクタの中から探し出し、
日本のアンティークショップで探し出し、
たまにはモダンでおしゃれなキャスターを購入してみる。
キャスターの在庫が我が家にないとなんだかそわそわしてしまう、
完璧にコレクター心理である。
個性豊かなキャスターたちはもちろん高さもカタチも違うので、
当て木をしたりして取り付けるため、
わたしにとってはブス可愛く愛着たっぷり。
でも、です。
普段生活しているとそのキャスターたちは足下に隠れているので、
一向に見えないのです。
それでもひとつひとつが箱とその中身を支えてくれていると思うと
ふふ、と笑みがこぼれる。
かなり個人的な楽しみである。